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価値を変える

ESG経営を行うためには、経営者の価値観を変える必要があります。

一番左の図。株主価値です。
すでに多くの企業がこのステージを通り過ぎてはいると思います。
財務的リターンがすべてで、最重要利得を私物化することと、損失を外部へおしつけること(外部化することですね)。すなわち株主に十分な配当を行える会社が良い会社、というのが株主価値です。

中央が共有価値。
多くの企業が模索中なのが、共有価値(Shared Value)です。
ビジネスが第一であることは変わらず、負の影響はすべて十分に内部化されていません。
そして、他の場所「良いことをする」ことで正当化しています。本業とは関係なく例えば、山へ植林をする、定期的にビーチクリーンをする、社屋の周りをゴミ拾いするとか。
社会、環境への負の影響を外部化したまま(目をつぶったまま)、社会・環境に良いことをなして、あるいは
良い製品やサービスを開発して補償する(償う)考え方です。ビジネスモデルを環境や社会の再生に向かうことなく、Business As Usualのまま、社会・環境とのバランスを図るものといえます。

右の図が、ESG経営が目指すシステム価値です。ビジネスは社会の中で、社会は環境の中で行われて、初めて企業としての存在価値が認められる考え方です。
極端に言えば、株主への配当ではなく、社会・環境への再生という名の配当することが、企業の価値になります。

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